冬の音
渇いた風で鼻先が痛む それでも涙をさらってくれた
歩き慣れたはずのこの坂道も あの頃の僕には見えて無かったね
メロディに寄り添う足音
瞼持ち上げて僕は月と目を合わせあった
星屑の木の葉が舞う 流されて行く先も知れず
袖掴む指ほどいて受け止められたら
見慣れたはずの 低い町並み
冬の夜に明かり 灯り始める
小さな部屋がまだ少し暗い 僕は立ち上がり
冬の星空に目を向けていた
満天の星が輝いて 暗い夜空を彩っている
長い旅路のどこかでまた 出会えればいいな
空には目をやらずとも 涙には出会う事も無い
足音かき鳴らし好きな音楽を引き連れて行く
ちっぽけだっていいじゃないか 風が止み香りもまわり
陽の光に誘われるまま
僕は旅に出よう